ドイツ通信Vol.9 ドロミテの旅〜トレチーメの断崖絶壁で恐怖体…
さて、かなり時間が経ってしまいましたが、前回に引き続きドロミテへの旅について。
当日の早朝、準備万端で、ドロミテへと旅立ちます。
まずはイタリアとドイツの国境付近の街、オルティゼーイという小さな街へ向かいます。
ミュンヘンの我が家から、オーストリアを通過し、約3時間半で到着です。
ここに来た目的は「シウジ高原」へ登るゴンドラに乗ること。

◆オルティゼーイ◆
とっても小さい可愛らしいまち。
シウジ高原へ向かう観光客で賑わっています。

◆ゴンドラ◆
揺れるし、スピード早いし、ものすごい傾斜だし。
私はじっと目をつぶって耐えていました。
頭の中に「あぁ昔イタリアでロープーウェイ落ちたよね・・・ どうしよ」と
雑念が入っては、「いや、私に限っては大丈夫」と打ち消す。
苦行のゴンドラ😇
口輪着用が求められていましたが、ラッキーなことに私たちだけだったので、口輪なしで乗車👍
約15分の乗車でシウジ高原へ到着しました!
ゴンドラを降りると、目の前に広がる青々とした緑と、壮大な山、あおい空に心が奪われます。
苦行のゴンドラも報われます🙃

◆壮大な自然にカンパーイ◆
トレッキングを楽しむ前に、まずは今回の旅に乾杯
おいしいイタリア料理をたべれると思いきや、ドイツに近すぎて、ほぼドイツ料理でがっかりw
ガソリンを体にぶち込んで、さぁ!トレッキングに出かけます。

◆暑い・思ったより高低差が大きい・ゴンドラ最終時刻に追われる◆
この日、本当は雨予報だったのだけど、晴れ女パワーを炸裂させ、スーパー晴天となりました。
そのせいで暑い・・・ものすごく暑い。
そして思ったよりもすごい高低差が・・・w
ゴンドラ乗り場が一番高い部分にあるから、調子乗って下っちゃた。
そして底で気がついた・・・
ゴンドラの最終出発時間が近づいている。間に合う気がしない・・・
ゼーハーゼーハーゼーハーゼーハー もう景色なんて楽しんでられねー という気分
日本の暗闇フィットネス「フィールサイクル」で培った筋力をフル活用し、ものすごい坂を駆け上がりました。
そのおかげで、ギリギリで最終時間のゴンドラに滑り込み、無事下山しました。
シウジ高原をあとにし、今夜の宿へと向かいます。
特に何もない人口1,000人ほどの村、アッレゲに宿を取りました。(安かったから)
ここを拠点に明日はトレチーメへと向かいます。

◆疲れ果てたジャック◆
どこでも寝れます。これが彼の強み。
ゲージがいつでもどこでも「パーソナルスペース」として、安心の場所になります。
にしても、ゲージの中でヘソ天&いびきは、犬としての本能は捨ててますね。
寝ている間に、前回の記事で書いた鍋で「ジャックご飯」を仕込みます。
ドロミテ1日目から全力で楽しみました。ジャックだけでなく、人間も、大いびきをかいて眠りにつきました。
Table of Contents
いよいよ本番 トレチーメ
トレチーメは「3つの峰」という意味のイタリア語。
ドロミテといえばトレチーメ!! せっかくならトレチーメをぐるっと回ってみたい!!と思った私。
今年から駐車場は予約制になった事を確認し、しっかりと予約。
トレッキングブーツとトレッキングポールを携えて宿からトレチーメへと向かいます。
ものすっごい山道(落ちたら即死。なのにガードレールない)を走り、途中、次回の冬季オリンピック会場となるコルティナダンペッツォを通りぬけ、
美しいミズリーナ湖を超えました。(ここで、駐車場を予約していない大量の車を目撃。優越感に浸りながら山を登っていきましたw)

◆道のりは険しい◆
道中、一体何回のヘアピンカーブを曲がったことか・・・
この写真はまだマシ。だってガードレールが一応あるから。
さて、いよいよ駐車場に到着!!

◆いよいよ登りますよー◆
たくさんの犬たちも楽しそうに登っていきます。
イタリアもまたドッグフレンドリーな国。
あちらこちらに犬連れがいます。
全長約3時間程度のトレッキング、それほど高低差はない。と聞いていたトレチーメ。
ここで私たちは大きな問題に直面します。
それは雪!
なごり雪?といえば聞こえがいいけど、断崖絶壁のガッタガタな道のりに、溶けた雪が残っていて、ツルツル滑る・・・
約1時間半ほど歩いた、トレチーメを正面にのぞむベストスポットで、あえなく来た道を引き返すことに。

◆ここから先は地獄のツルツル断崖絶壁ロード◆
後ろに見える3つの岩山がトレチーメ
これをぐるりと一周する形でトレッキングをするはずが・・・
命の危険を感じるツルツル、びちょびちょ道のため、あえなくここで引き返す事に。
この地点、実は全長の6割くらいの場所。
つまり、1周より多く歩くことになったのでした。

◆もう疲れたぜ◆
犬が崖から落ちるんじゃないか・・・
子が崖から落ちるんじゃないか・・・
肉体疲労よりも、精神疲労が募り、
雄大な自然を前に呆然としています。
そんなこんなで、元来た道を戻り、無事駐車場の場所に生還。家族全員ぐったり、車の中に倒れ込みました。
本当にオリンピックやるの?コルチナの街
さぁ、宿までの帰路。もうお腹もペッコペコなので、コルチナの街で夕食を食べることにしました。
コルチナダンペッツォ。昭和生まれのスキー好きの方なら知っている方も多いかも。
ヨーロッパ有数のスキーリゾートの街です。小さな可愛らしい街にはレストランや高級ブティック?も立ち並びます。
しかーし。本当に来年オリンピックやるんだろうか?というくらい、なんの建設もされていない。。。
唯一見た、それらしきものはコレ↓開催までのカウントダウン時計


◆お腹空きすぎて・・・◆
山登りで疲れ果て、車に乗った瞬間は全然お腹なんて空いてなかったけど、少し経ったらお腹からグーグー音が・・・
まだ16時だけど、思いっきりご飯を食べました。
イタリアご飯最高。
ミュンヘンに帰宅
さて、最終日はミュンヘンへと帰ります。
ドロミテの西側の代表的な街・ボルツァーノに寄りながら帰ることに。
通り道、ドロミテの宝石と呼ばれる「カレッツァ湖」に立ち寄りました。

◆信じられないほど綺麗な湖面◆
駐車場から湖に向かう地下道を上がり、その湖面が見えた時、思わず「え!!!!!綺麗!!!」と大声で叫びました。
それほど綺麗なカレッツァ湖
ドロミテの山々が湖面に映り、本当に素敵。
湖を1周すると20分くらいの軽いお散歩になります。
カレッツァ湖を後に、ボルツァーノへと向かいます。
が、その間に気温がどんどんと上がり、もう体力の限界。ボルツァーノでさっさとご飯を食べ、ミュンヘンへの帰路につきました。なので、ボルツァーノの思い出ゼロです。笑
北イタリアのドロミテエリアは犬連れに最高だった
さて、2泊3日の北イタリアへの旅。今回ジャックは初イタリアでしたが、困ることは全くありませんでした。
ホテル探しでも全く困らず、どのレストランも犬連れOKでした。
ただ、オーストリアと同じく、一部の観光施設では口輪が必須と記載がありました。
こちらに来て、お散歩必須アイテムに「口輪」「ペットパスポート」「ダニよけのチョーカー」が加わりました。その代わりにおしっこを流す水や大量のうんち袋はなくなり、軽量化されました。
ただ、今回は自然がいっぱいの北イタリアだったので、有名観光地の状況はまた違うかも?と思っています。
次のドイツ通信(旅編w)は「弾丸一泊ベルリンの旅」
そして、来月はクロアチアを縦断し、南のドブロブニクまで行こうと思っています。
夏の終わりは日本からやってくる家族と共に、トスカーナ地方へ行ってみようかな・・・。
犬を連れていることが自然なことで、気張らずに旅ができるヨーロッパを楽しんでいます。
あ、そうそう
でも、そろそろ「ティアハイム」のレポートや、ドイツの様々な犬アイテムの紹介もしたいな。
気長にお付き合いください。