ドイツ通信Vol.5 さぁパスポートを持って国境を越えよう!〜フ…
欧米では4月にイースターホリデーが、そして日本は5月にゴールデンウィーク。
ドイツに住む日本人の私たちは、どちらもいいとこどり。もちろんずーっと休みではないけど、うまいこと空いている時期を狙って旅行に行けます。
今回初めてのジャックを連れての国境越え。まずは近場の、大好きなフランス・アルザス地方に行くことにしました。
ミュンヘンからアルザス地方の中心地ストラスブールは、車で約4時間の道のりです。ただし、これはかの有名な「アウトバーン」を走破したら・・・のお話。

ミュンヘンからひたすら高速道路を進み、途中何度かガラの悪いwサービスエリアで休憩しつつ、遂に見えてきたのが「ライン川」
これを越えると「フランス」に入ります。
超えた途端にスマホの電波や車のナビが慌ただしく「フランス」へと切り替わります。
そして国境の洗礼。ジプシーの物乞い(停車する車にお金を要求しにくる)もちらほら。
ちなみに、スマホの電波が変わる途中、地図アプリもバグり大慌てw そんな最中、偶然にも電話をかけてくる、我が理事長イントー。
本当に、良くも悪くも、いつもすごいタイミングで電話してくるんですよ・・・
さて、国境を越えてすぐに着くのがストラスブールの街です。
ストラスブールはドイツとの国境に位置するが故に、ドイツになったりフランスになったり、歴史に翻弄された街です。
だから、「あれここはドイツ?」と思うほど、あちこちドイツに似ているのですが、よーく見ると全然しっかりフランスでした。
中心地に進むとドドーンと現れる、街のシンボル「ノートルダム大聖堂」 大きすぎて写真におさまらず↓

◆大聖堂の前で人を眺めるジャック◆
動画撮影している人もいるし、花を押し売りする人もいるし、観光客もわんさか・・・
日本人はほとんど見かけず少し寂しいな。
当たり前ですが、大聖堂の中はわんこNGですよ!
大聖堂は赤砂岩が使われているので、ほんのりピンク色。
すっごい存在感〜
私は娘と一緒に教会の中へ入ってみました。

◆大聖堂の中へ◆
荘厳な雰囲気の聖堂内
壁を埋め尽くす勢いのステンドグラス
柱や説教壇に施された繊細な彫刻
立派なパイプオルガン
世界の平和を何より願ったフランシスコ教皇の写真が置かれています。
陸で繋がったヨーロッパのすぐそこの国で、もう何年も戦争が続いていること。
この建物の外には、物乞いをして生計を立てる必要がある人がいること。
そして、子どもや動物、弱い立場の命が、蔑ろにされている世界。
聖堂内の雰囲気もあって、色々なことを思う時間でした。
サッと大聖堂を見学して、外で鳩にちょっかいを出しているジャックの元へ戻りました。
ストラスブールの街には見どころがまだまだあるのですが、私たちが今日目指す街は、ここからさらに1時間車を走らせたところにある、「コルマール」という街。
この日は日曜日でお店もほとんど閉まっていたので、ストラスブールはそこそこに、私たちは足早にコルマールへと向かいました。
1時間のドライブで、宿泊先「ノボテル コルマール」に到着しました。
実は、この旅を決めたのは、出発の前日。日本だと『犬と宿泊できるホテル』を探すのって、一苦労ですよね〜。
こっちでも見つからないかも・・・と心配したのですが、「Booking.com」で「犬宿泊OK」で調べると・・・
なんと何百も出てくるんです!!!! しかも、小型犬のみの規定もない。なんだか本当なのか心配になってホテルに電話しましたが、「なんの問題もない」と。(そんなことより、駐車場が狭いから車のサイズを教えて!って そっちを心配されましたw)
日本の多くの犬OKホテルのように、ドッグランや美味しいおやつ、ゲージやトイレシートのサービスはもちろんありませんが、当たり前の存在として扱ってくれるのは、犬を飼っている者にとっては嬉しいですよね。
さて、ホテルに到着し、旧市街に向かってみました。

◆ハウルの街/美女と野獣の街 コルマール◆
旧市街はこんなに可愛い街
ハウルの街は、もう本当にそのまんまです。同じ建物もあります。
カラフルな木組の家、石畳、小さな運河
どこを切り取っても絵になる、本当に素敵な街です。
レストランも犬OK
テラスでも店内でも良いよ!と、店員さん。
とってもポカポカの小春日和だったので、テラス席を選択。
お隣のカップルにも撫でてもらい、超ご機嫌のジャックでした。
さて、翌日はワイナリー巡りです。ジャックと娘は全くもって嬉しくないプランw
アルザスはボルドー・ブルゴーニュに並ぶフランス屈指のワイン生産地で、170kmにも広がるワイン畑と、70もの小さな村が点在しています。
ワイナリーの数はどれくらいだろう?わからないけれど、きっと1,000以上はあると思う。
もちろん1日では回れないので、今回はコルマールから行きやすい場所へ行くことに。
話が長くなりそうだし、動物に関係ないので、詳しくは割愛しますが、いくつか写真でご紹介。
まずはコルマールからすぐ近い、トュルクハイムへ。
実はワイン以外にもう一つ目的が・・・

◆staubのアウトレット◆
無水調理で人気になった鋳物ホーロー鍋『staub』
実はこれもアルザスで誕生。
今はドイツの刃物メーカーツヴィリングと合併したけど、アウトレットがまだここにあります。
このお店、もちろん犬も普通に入れるし、店員さんも犬好き。
鍋の塗装に少しだけ気泡があったりする2級品を、破格で購入できます。
ほったらかしておいても美味しくできるこのお鍋。
毎朝staubの鍋に、野菜とお肉をぶっ込み、コトコト火にかけて、ジャックのご飯を作っています。
めんどくさがりさんにオススメですw

◆エギスハイムというちっさい村◆
村を全部使って鬼ごっこできそうなぐらい小さい村。
大昔から時間が止まったかのような街並みです。
ここももちろんワインの村です。
Domaine Joseph Gruss & Sonというワイナリーで何種類か購入

◆行きたかったワイナリー◆
Christian Binner(クリスチャン・ビネール)
日本で飲んだここのワインの味が忘れられないほど美味しかった。
たくさん試飲させてもらい、ここの飼い犬と戯れてきました。
丁寧にたくさんの種類を試飲させてくれて、感激でした。
種類多すぎて買いきれなかったので、また必ず行きたい!!
まだ他にもいくつかワイナリーに行ったのですが、その殆どが犬を飼っていました。そして、犬の同伴もちろんOK!!
ワイナリー巡り、犬連れにとっても向いていると思います〜
そう言えば、日本ではこんな本も出版されてますよ♪

◆日本のワイナリードッグ◆
今年の1月に出版された雑誌。
山梨や長野のワイナリーの看板犬の特集や、愛犬とのお出かけスポットも掲載されていました。
犬とワイン
私の2大好きなものが組み合わさった本
迷うことなく購入しましたw
皆さんもぜひ読んでみて〜
さて、翌日はドイツへと戻りますが、その前にいくつか寄るところが・・・

◆高島屋のフランス店でも大行列?◆
クリスティーヌ・フェルベールのジャム知ってますか?
毎年開催される高島屋のフランス展でも大行列ですよね。
このお店もアルザスが発祥。
小さな村(名前は知らない)にお店があります。
こちらに立ち寄り、ジャムは勿論のこと、パンやケーキを購入。
ワイン畑を見渡せるベンチで、ムシャムシャと頬張りました。
フランス・アルザスへの旅。
今回は大人の欲がメインでしたが、振り返ってみると、犬連れになかなか良い旅だったかも?と思います。
石畳のまちを歩いて、ぶどう畑を散歩して、牛や馬を眺めたり・・・
日本では「犬連れ旅」で、犬メインになりがちだけど、今回の旅は「ジャックもいる旅」って感じで、当たり前にジャックがそこにいた感じだった。
うん 私にはこれがちょうどいい。
次はどこへ行こうかな♪