ドイツ通信Vol.17 暑い車内に取り残された犬を見たら・・・
日本もいよいよ夏本番ですね。 日本の夏・・・思い出しただけで、汗がどっと出てきます。
かつては夏も過ごしやすいと言われていた欧州ですが、皆様もご存知の通り、6月末に熱波が襲いました。
私が住むミュンヘンは、パリなどの40度越えとまでは行きませんでしたが、それでも数日間38度が続きました。
我が家はジャックのためにクーラー(据え置き型ではなく、ポータブル型)があるので、とにかくクーラーのある部屋でおとなしく過ごしました。
でも、多くの家はクーラーが無く、涼を求めて多くの人が、川や湖に出かけていました。
毎年この時期になると、「車内での犬の放置」の心配がつきません。犬だけでなく、小さな子どもも・・・。
先日、ドイツでも車内での犬放置がニュースになりました。
アミューズメントパークに訪れていた飼い主に、車内に放置されたレトリーバー。
通りがかった人たちが、窓を叩き割り救出したそうです。そして、動物の救急車(レスキュー)が駆けつけ、レトリーバーは命を取り留めました。
今回の事件、以下の3つに分けて、少し考察してみたいと思います。
通行人が総出でガラス窓を叩き割って救出!それ日本でもできる? 動物を守ることは人間のやるべきことです
この記事を見てまず最初に思ったのが、「叩き割った人すごい!」でした。
これ、日本じゃ絶対無理ですよね。
でも、先日ドイツ人の知人にきいいてみたら、「通報して、窓ガラスを割る以外方法はない!」と言っていました。
「悪いのは飼い主だ!」と。
本当にその通り。ぐうの音も出ないほど正論。
以前のドイツ通信にも書きましたが、「動物を保護し守ること」は人がやらなければならい というのがドイツでの動物保護法の解釈。
これはぜひ日本にも浸透してもらいたい!!
警察とレスキューが駆けつける
ドイツにはペットの救急車なるものが存在します。ただし、公的なものではなく民間団体が運営している場合が多いです。
ミュンヘンにも存在し、登録しておくと(登録費用を払う)と、自分のペットも利用できます。
警察などの公的機関とも連携していて、警察からの要望で出動することもあるそうです。
今回も、通行人が警察に通報し、レスキューが出動したのではないかなと思います。
ドイツには全国各地に動物保護施設「ティアハイム」がありますが、こちらも会費や寄付などで成り立っています。
今回の動物レスキューも同じように組織されています。
そのどこが特にすごいかというと、この組織が各地に存在していて、かなり組織的に整備され、行政と密接につながっていることです。
ティアハイムに関しては、ドイツ動物保護連盟が、そしてレスキューに関しては、ドイツ動物救助サービス連盟が傘団体としての役割を担っています。
今回の飼い主は獣医局によって刑事告発された
今回の事件、そのエリアにある獣医局によって飼い主は刑事告発がされました。
動物虐待(動物保護法違反)の疑いで捜査が進められています。
そして、動物保護団体PETA(この団体についての話はまたにしましょう。過激な面もあり、色々あるのです・・・。)も刑事告発をしました。
私も知りませんでしたが、ドイツでこのようなことがあるとPETAが刑事告発し、懸賞金をかけて情報収集したり、法改正の要望を出す動きをするそうです。
まだ判決は下っていませんが、今回のような事件は動物保護法違反なので、高額な罰金刑となり、さらには「悪質である」と認められれば、最長3年ほどの懲役刑になる場合もあります。
レトリーバーのその後・・・
救助されたレトリーバーが今どこにいるのかは、発表されていません。きっと保護されているという見方が強いですが、まだ発表されていません。
捜査や飼い主の個人情報保護の観点から、非公開なのかもしれません。






